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ピアニスト荒憲一先生の胸に宿るミューズ🎹

今は亡き師、ピアニスト荒憲一先生のレッスンを受けていた時に、胸に宿る音楽の魂について聞いたことがあります。

荒先生「僕がコンサートの本番で演奏している時に、感極まってくると、今まで一度も試みたことのないような弾き方で演奏することがあるんです。

そしてそれがこれまで以上の良い演奏になることがあるんです。(ご自分の胸のあたりを抑えながら)何だかこの辺りがそれをおしえてくれるんですね。」

私「それはきっと音楽の神様、ミューズですね😊」

荒先生「これまでこんな話は、あまりしたことがないんですけどね・・いつもここ(胸)に誰かいるんです・・・それで教えてくれるんです・・・」

そんな貴重なお話を聞くことができて、大変幸運でした!

荒先生、ありがとうございました。

普通なら緊張するリサイタルの本番では、日ごろと同じように弾けることに集中すると思うのですが、本番で今までとは違ったさらに素晴らしい演奏ができるなんて、やはり違いますね・・さすが荒先生だと思いました。

昨年のショパンコンクールのライブ動画も思い出しました。

コンテスタントたちもショパンの故郷の本番で感極まって、いつもよりもさらに素晴らしい演奏が奏でられていたのでは?・・と、想像してしまいました。

ピアニストの胸にはそれぞれミューズが宿る・・

小さなピアニストには小さなミューズが?・・

力強いピアニストには強大なミューズが?・・・

では、あなたにはどんなミューズが宿っているのでしょうか?

私にはどんなミューズが宿っているのか?・・・・

普段の練習の時から、自分自身に宿るミューズと語らいながら演奏していると・・・ミューズからの語り掛けが本番でも聞こえてきて、さらに素晴らしい弾き方を教えてくれる・・・のでしょうか?

それぞれにミューズが宿っていることを何とか教室の大人だけでなく、小さい生徒たちにも伝えていければ・・・と思いを巡らせているところです。🎵😊

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