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🎵今は亡き恩師山田康子先生・・厳しいレッスン&瀟洒(しょうしゃ)な洋館の豪華なレッスン室🎶

今は亡き恩師、山田康子先生(大阪芸術大学教授・大阪教育大学教授)には、10歳から大学卒業以降までお世話になりました。

山田先生は当時、大阪手塚山の瀟洒(しょうしゃ)な洋館に住んでいらっしゃいました。


お庭に洋風の小さな噴水と花壇が有り、いつも子どもの頃ドキドキしながら門を潜りました。


レッスン室は一階ですが、広々としてグランドピアノが2台とソファーが何か所も置いてありました。

また、楽譜専用の大型の書棚に、楽譜がぎっしりと詰まっていました。


山田先生は、当時としては珍しくパリ音楽院にピアノ留学されて、帰国後も毎年、夏の音楽祭を聴くために渡欧されていました。

お部屋の至る所にヨーロッパから送らせたという珍しい装飾品や家具、絵画、食器などが飾られて、当時のピアノのイメージに相応しい、豪華な欧風の雰囲気を醸し出していました。


こんなお部屋で、自分のレッスンの順番が来るまで緊張しながら、書棚からバッハ平均律やベートーヴェンソナタ等の楽譜をお借りして、ペダリングや分析メモを自分の楽譜に写すのがいつもの手順でした。


先生のレッスンは大変厳しくて、私の精神は、この頃に鍛えられたと思っております。

また、山田先生の音楽を追求する妥協の無い姿勢に感銘を受けて、ソナーレピアノ教室にも少なからず生かさせて頂いております。😊


そんな山田先生も、小さい子供には優しくて、私が10歳の頃、日曜日・朝8時からのレッスンに遅れずに一人で通うと、いつも

「ちゃんと来られてお利口さんね(⌒∇⌒)・・」と褒めてくださいました😊


先生のお宅の2階にも小さなレッスン室があって、レッスンが込み入った時には、先生のお弟子さんがレッスンを見てくださることもありました。(^^♪


山田先生には、10歳の頃より「尊敬、怖れの感情」を持っていましたが、お大人になってからは、先生のお茶目でかわいいところ(失礼)も理解できて、「尊敬、感謝、素敵だなぁ・・という憧れの感情」で一杯になりました。(*'▽')

ピアノのレッスンでは、本当に当時としては最先端な色々なことを教えて頂いて、感謝一杯でした。

それでも何と言っても、山田先生の存在そのものが古き良き時代の素晴らしいオーラを放っていらっしゃいました。

まさに音楽界の宝物だと思います。💎


そんな先生に子どもの頃からご縁があったことは、大変幸せなことでした。(・∀・)


ヨーロッパの音楽院の夏季セミナーでお目にかかった時も、本当に素敵で日本人として誇らしかったのを思い出します。

山田康子先生、本当にありがとうございました。






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