コロナで昨年より延期されていた３年に一度の大阪国際室内楽コンクール＆フェスタが、今年ようやく開催されました。😊
このフェスタ部門は、世界の民族楽器が集合するとても面白い凄い企画です。
普段はお目にかかれないような名前も良く知らない楽器を、その国の名手たちが素晴らしい技術と音楽性で独特の旋律を奏でてくれます。
民族の古来より伝わる、民族の魂が込められたメロディーは、聴く者の魂を揺さぶって、遥かな古代の歴史にいざなってくれます。🎸
今回のフェスタ部門の金賞は、モンゴルのテンゲル・アヤルグーというグループでした。🎵
モンゴル国立文化芸術大学の先生と卒業生たちで構成されており、古代文字に記録されたモンゴルの伝統的な民族芸術の保存と普及に努めているそうです。
「スーホと白い馬」という、小学校の教科書にも載ったような有名な童話がありますが、その中に死んでしまったスーホの大切な白馬で作った馬頭琴が出てきます。
コンクールでは、その馬の頭の形をした馬頭琴と大型のバス馬頭琴の、美しい哀愁漂う音色が奏でられました。
また、モンゴルには、ホーミー（喉歌）という喉を詰めた発声の歌唱法があります。
このホーミーは、笛の様な器楽的な音色を持っており、基音と倍音を同時に発声できるのです。
つまり、一度に2種類の音を発声できる不思議な歌唱方法なのです。(^^♪
この日本では聴けない、珍しいホーミーを何度も聞くことが出来て、とても興味深かったです。
今回は、私のフェスタ部門の5回目の審査でした。
いつも素晴らしい演奏と珍しい楽器に感動と癒しを感じております。😊
世界の民族音楽を聴くことは、ピアノ演奏にもとても強い力を与えてくれます。(*^^)v🎶